オリゴ糖の効果を最大限に引き出すためには、まず商品を選ぶ段階で質の高いものを選ぶことが大切です。
では、質の高いオリゴ糖にはどのような特徴があるのでしょうか?
2つのポイントを取り上げます。
1 純度の高いオリゴ糖を選ぶ
比較的安価なオリゴ糖食品には、純粋なオリゴ糖以外にもいろいろなものが含まれています。
たとえば近所で売られていたシロップ状のオリゴ糖食品の原材料と含有量をチェックしてみたところ、純粋にオリゴ糖の含まれている割合は55%でした。
オリゴ糖以外には水分や砂糖など水あめの原料が含まれていました。
つまり、価格が安価である代わりにオリゴ糖の含まれる割合が少ないのですから、健康への効果の面を考えると決して費用対効果が良いわけではないということです。
またオリゴ糖以外の糖質が含まれている場合、それを摂取しすぎることで血糖値は上昇し、摂取カロリーも高くなります。
価格が安いからといってたくさん摂取するというわけにもいかないようです。
やはり健康面や便秘解消の効果を期待するのであれば、純度の高いものを選ぶ必要があります。
2 ブレンドされていること
オリゴ糖と呼ばれるものには実に多くの種類があることをご存知でしょうか?
たとえば牛乳や母乳に含まれる乳糖、醤油や味噌に含まれるイソマルトオリゴ糖、野菜や果物に含まれるフラクトオリゴ糖、ビート(砂糖大根)から抽出されるラフィノースなどがあります。
これらのオリゴ糖それぞれに特徴があり、健康面での効果も異なるようです。
アレルギーに効果のあるものもあれば、整腸作用の強いもの、血中アンモニアの解毒作用のあるものなどがあります。
しかし、腸内環境への効果を考えた場合に覚えておきたい重要な事実があります。
それは善玉菌の代表であるビフィズス菌には好き嫌いがあるということです。
ビフィズス菌は、現在分かっているだけで10種類以上存在しているそうですが、どのビフィズス菌も同じオリゴ糖を好むのかというとそうではないようです。
それぞれのビフィズス菌によってオリゴ糖の好みがあることが分かりました。
ということは、1種類だけのオリゴ糖が含まれている食品よりは、数種類含まれている食品のほうがより多くのビフィズス菌が活性化しやすいということです。
それでオリゴ糖食品の原材料を確認してみて、複数のオリゴ糖が含まれているかどうかで判断するのもひとつの良い方法です。